住まいのお手入れ・部位別
カビ対策
住宅に発生する主なカビ
住まいからは、実に60種類以上ものカビが検出されています。大別すれば「黒カビ」「赤カビ」「青カビ」の3種類に分類できます。よく見られるカビは次のとおりですが、カビは発がん性物質であるとともにアレルギーや感染症を引き起こす原因でもあり、カビが発生した室内では対策が必要です。
種類 | 特徴 | 主な発生場所 |
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クロカビ (クラドスポリウム) |
斑点状 黒色 |
風呂タイルの目地 ビニールクロス エアコン内部 |
コウジカビ (アスペルギルス) |
まだら状 白・黄・緑・黒色 |
タタミ・カーペット ふとん 家具類 |
ススカビ (アルテルナリア) |
スス状 黒色 |
シャワーホース 浴槽蓋 |
アオカビ (ペニシリウム) |
点状 白・桃・黄緑・青色 |
押入れ タタミ |
アカカビ (フザリウム) |
室内に広く分布 白・黄・褐色・赤・赤紫色 |
排水溝 洗面台 |
黒色酵母 (オーレオバシデウム) |
自然界に広く分布 黒色(ヌメリ) |
浴室 排水溝 |
クモノスカビ (リゾプス) |
蜘蛛の巣状 灰色 |
ハウスダスト |
カビの発生条件
空気中にはカビの胞子がいつも浮遊しています。条件が整えば家の中のあらゆるところで発生します。
湿度 | 65%以上(75%を超えると活発に発生します。) |
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温度 | 5度~35度(20度~30度で活発に発生します。) |
栄養 | タンパク質、炭水化物、アミノ酸、脂肪、無機塩類など (ホコリ、フケ、石鹸カス、皮脂といった住まいの汚れ) |
対策
カビが育つ原因をブロックすることが、カビを防ぐポイントです。こまめにホコリや汚れを除去し、換気(空気の入れ替え)を行なうことが大切です。
浴室 | 換気扇を回す。窓を開ける。浴槽水は使用後すぐに排水する |
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キッチン | 調理時、炊飯時は換気扇を回し、使用後もしばらくは換気する。 |
居室 | エアコンによる空調が最も効果的。こまめな換気を行ない、 新鮮な空気を取り入れる。水蒸気を発生させる暖房を避ける。 |
押入・収納 | 床にスノコを敷いて通気を良くする。荷物を壁から離す。 時々、扉を開けておく。 |
カビの除去方法
浴室 | 塩素系漂白剤や専用のカビ取り剤を使います。歯ブラシなどで強くこすると材質に傷がついて菌糸が入り込んでしまう場合があるので、こすらずに薬剤をかけて数分間、放置した後にシャワーで洗い流すのがコツです。シリコン系のシールやパッキン部分は特に菌糸が中に入りやすく、完全に除去できない場合があります。この場合はシールやパッキンの充填剤の打ち直しが必要です。カビ取り剤はアルミを変色させることがありますので、サッシやドア周りには注意が必要です。 | |
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キッチン | 塩素系漂白剤や専用のカビ取り剤を使います。シンクやカウンタートップがステンレスの場合、強いアルカリや酸により錆や曇りを引き起こすことがありますので長時間に渡る多量の使用は避けましょう。換気扇やコンロ部の頑固な汚れには、浸け置き洗いがおすすめです。 取り外しができない箇所にはカビ取り剤を浸したキッチンペーパーなどをしばらく貼付けておく方法が効果的です。 | |
居室 | フローリングに付いたカビは基本的に床面の洗浄と表面剥離により除去しますが、この場合、ワックスも同時にはがれ落ちてしまいます。また最近のコーティングが施されたノンワックスフローリングは表面剥離ができないためカビの除去は困難です。材質によりますので、お困りの時はカスタマーズセンターまでお問い合わせください。 | |
押入・収納 | 塩素系漂白剤やカビ取り剤をティッシュなどに含ませて、カビのある部分に貼付けます。しばらく放置した後、固く絞った雑巾で良く拭き取り、乾いた布で仕上げ拭きしてください。乾燥後、消毒用エタノールを塗布します。完全に乾燥するまで荷物の入れ戻しは控えてください。 |