こんにちは 本社営業部の久米 新(くめ あらた)です。
今回は私が所属する『企業イメージ向上委員会』の活動の一環を記事にさせていただきます。
11月20日(火)に、
委員会の計9名で長野県災害復興ボランティアに行ってまいりました。
目的地は長野県長野市です。
こちらは長野県の諏訪湖です(諏訪湖SAにて撮影)
今年10月上陸した台風19号の影響で、県内を流れる千曲川が氾濫、
一部では堤防が70mも決壊するなど、広範囲に浸水被害が及んだ地域です。
深夜、大阪・京都・滋賀の3支店から出発し、およそ片道6時間の道のりでした。
出発した時はまだあたりは真っ暗。
岐阜の恵那峡SAでの朝食中に夜があけていました。
長野県へ近づくにつれ非常に冷え込んできて、寒さで体が痛かったです。
長野市に到着したのは9時頃。
南部ボランティアセンターで受付をすると
「南部での受付は終了したので、北部で活動してもらうことになります」
とのこと。
被害が及んだ地域が広く、ボランティアセンターが市内の南部と北部にそれぞれ
設置されていました。
私たちは他のボランティア参加者さん達と一緒に、シャトルバスで北部へ向かいました。
北部での受付後、バスが到着したのは、長野市赤沼という地域です。
北陸新幹線の車両が水没していた場所の近くです。
ニュースで目にした方も多いのではないでしょうか。
北部ボランティアセンターまでの道中には、浸水したような痕跡はあまりありませんでした。
(浸水被害の少ない道を通っていただけなのかもしれませんが)
ですが赤沼でバスを降りる頃には、建物の外壁や窓に泥の跡が増え、かなりの高さまで
浸水してきたのがわかりました。
バスを降りてから赤沼区役所まで歩く途中も、崩れた土壁や割れたままの窓ガラス、
泥汚れがこびりついたままの車などを、いくつも見かけました。
また、道路も泥だらけでした。
自然災害の怖さを改めて知りました。
区役所から、各ボランティア参加者は依頼者の家へとそれぞれ向かいます。
私達が活動させていただいたお宅はリンゴ農園の方で、
農園にはかなりの数のリンゴが落ちていたり、
木になっているリンゴも泥水につかり、かなり傷んでいました。
ご依頼主の方のお住まい付近は、およそ3メートルほどの水位に達したそうです。
浸水被害に遭ったリンゴは出荷できないため、すべて廃棄になるとおっしゃっており、
ご依頼主の方の気持ちを考えると本当に心が痛くなりました。
複数の品種を栽培されているそうです
ご依頼いただいた作業は廃材の片づけでした。
木々やポリタンク、ゴムホースに犬小屋など、ご依頼主の方の所有物ではない
色々な物が流されてきていたようで、
そうした廃材をボランティアセンターの方が運転するトラックへ積み込む作業を行いました。
廃材の山の一角。このような山が多数出来ていました。
トラックが荷物を運んでいる間は手が空くので、何かお手伝いできることはないか尋ねると、
リンゴの木から破棄するリンゴを落としてほしいとのことでした。
トラックに荷物を積み込みつつ、空き時間は木を振って実を落とし、
落ちたリンゴをまとめる作業をしました。
処分方法はその時点では解らなかったようですが、これらは全て破棄されます。
時間も限られていたのですが、
ご依頼の方のためにとみんな頑張っていました。
作業後ご依頼主の方から『涙が出るほど嬉しい、本当にありがとう』と言っていただき、
少しでもお力になれたかと、こちらも嬉しかったです。
また、被災されているにもかかわらず元気で前向きな姿を見て
逆に元気をもらえ、本当に行けてよかったと思いました。
たった一日、数時間だけのボランティア活動でしたが、
非常に良い経験なりました。
委員会メンバーの皆さんもお疲れ様でした。
片道6時間の長い道のりだったけど、全員無事故で往復できてよかったです。
災害がないことが一番ですが、
お困りの地域があれば、ぜひまたボランティアに参加したいと思います。