こんにちは
注文住宅課 山下です。

お家づくりに長く携わっていると、昔は当たり前にあったものや、人気のあったスペースが最早そうではなくなってきているという時代の移り変わりに驚いてしまうことがあります。

今回はそういった項目をいくつかクローズアップしていきたいと思います。

バルコニーはいらない

ここ数年前からお客様からリクエストが増えている項目です。

掃除などのメンテナンスが大変、防水の処理を怠ると雨漏りの原因となるなど
室内干しが増えている昨今、いっそのこと、いらないのでは?ということでしょうか。

ちなみに私が20年前に自宅を作るときにまず考えたのが広いバルコニーでした。

ただ実際住んでみて感じたのはご近所の目もあるのでそれほど頻繁にバルコニーに出ることもなく、物干しのスペースとしてはもちろん有効ですが、室内干しが増えている最近の事情からすると確かに不必要なまでに大きなバルコニーはいらないのかもしれないですね。


(使用目的のあるルーフバルコニーやインナーバルコニーは今でも一定の人気があります。)

トイレ、お風呂の窓がいらない

におい、空気がこもらないようにトイレやお風呂の窓は必須なんじゃないの?
と思うのですが、こちらもカビの掃除やメンテナンスがかかってしまうだけで
換気扇があれば問題ないという考えが増えてきているようです。

個人的にはトイレでにおいがこもるのは嫌だし、お風呂も素早く換気するにはできるだけ窓はあったほうが良いように感じます。

リビング階段ではなく、廊下からの階段

かつては必須といっていいくらい人気があったものの一つであるリビング階段
これも最近は廊下からの階段派が増えてきています。

理由はリビング続きの階段だと光熱費が高くきそうというのと、
各家族のプライバシーを考えて子供の友達が来た時に父、母がいるところを通るのがお互いにいやだから、とか。

私たちの世代は家族が必ず顔を合わせることになるので、コミュニケーションがとりやすくてリビング階段がいいよねーと言っていたし、実際その効果はあるように感じたのですが・・・。時代は回るではないですが、階段の位置の考え方は我々の親世代のおうちに戻ってきた感があります。

玄関土間収納(シューズクローク)

今や必須項目と言っていいほど、非常に人気が高い玄関土間収納。
しかし20年前にはおそらくほとんど存在しなかったスペースだと思います。

ベビーカーやゴルフバック置き場として、アウトドア用品、靴の予備などの収納等々
使い方は様々なので、玄関の靴脱ぎ場と同じくらいのスペースでとられる場合も。

我が家にはないのですが、あったらたぶん便利だったのかなあと思います。

そして「シューズクローク」という呼び名も響きがおしゃれですよね。
ちなみに和製英語です。誰が考えたのかな?センスありますよね。

時代の変遷とともに、お家づくりにおいてもかつては当たり前に人気だったものが廃れていったり、今までにはなかったものが現れたりしてくると思います。

SNSの時代なので、企業側からの提案や、思惑以上に、一般の方からの影響力のある投稿や発言からの影響が大きい感があるのが、今までの時代とは違うところだと思います。

お客様発信で初めて知ったということも少なからずあるので、常にアンテナは立てておかないといけないなと感じております。